マネジメントの名著「HIGH OUTPUT MANAGEMENT」を部下の視点から読み解く




田端大学 ブランド人学部の課題、マネジメントの名著「HIGH OUTPUT MANAGEMENT」

年功序列な風土がまだまだある日本的企業に勤めていて自分には、ミドル・マネジャーのポストはしばらく回ってきそうにない。しかし、本書の中にミドル・マネジャーの他に、組織上の命令権限を持っていなくても他者の仕事に対して影響力を及ぼす「ノウハウ・マネジャー」(スペシャリスト・エキスパート)もミドル・マネジャーと呼んでも差し支えないと書かれており、指導すべき後輩を持つ自分が目指すべきは「ノウハウ・マネジャー」ではないか?そして、自分自身も職場で能力を最大限に発揮できるようになるためにマネジャーを利用してやる!くらいの気概でいてもいいのではないか?そんな気持ちを持ちつつ、この書を紐解いてみることにする。

ちなみに、このような章の構成となっている。

第1部 朝食工場ー生産の基本原理
1章 生産の基本
2章 朝食工場を動かす

第2部 経営管理はチーム・ゲームである
3章 経営管理のテコ作用
4章 ミーティング
5章 決断、決断、また決断
6章 計画化

第3部 チームの中のチーム
7章 朝食工場の全国展開へ
8章 ハイブリッド組織
9章 二重所属制度
10章 コントロール方式

第4部 選手たち
11章 スポーツとの対比
12章 タスク習熟度
13章 人事考課
14章 二つの難しい仕事
15章 タスク関連フィードバックとしての報酬
16章 なぜ教育訓練が上司の仕事なのか

この中で部下としての自分が明日から意識的に取り組むことができるのが第2部である。
そして「レポート」と「ミーティング」の重要性こそが、ミドル・マネジャーが部下にやらせることの中で部下の立場としては重要さを理解することが難しいものなのである。

めちゃくちゃまとめた会心の出来のレポート出してもさらっと目を通して終わりとか、報告書にも書いてあることを延々と口頭で報告するミーティングとか、ほんと意味ない!!!って思っていますから…。

レポートは書くことが重要であり読むことは重要ではない

本書にも、

情報はタイムリーであればあるほど、その価値はより高くなる

とはっきりと書かれている。えーっ、まじか…。だからさらっと目を通すだけなの!?

ではなぜタイムリーでないレポートが重要なのか?

実はレポートは書くことが重要であって、読むことは重要でないことが多い。

・レポートが公式化されて記録される時には口頭で言うときよりも機密になる
・レポートは情報を伝える手段というよりは、自己規律訓練の手段である

年間契約の作成はそれ自体が目的であって、結果としてできあがる報告書が目当てではない
大型資本支出の許可プロセスはそれ自体が重要であって、許可そのものが重要なのではない
大型資本支出の申請書を作成し正当化するために、自己分析や工夫をすること自体に価値がある

と例が出されていた。
つまり、レポートを「書く」プロセスが重要であり、レポートを書くことにより部下が自己分析をしたり工夫をすることで成長の機会を得ることができているのである。

いや〜、レポート書くの実際面倒だけどね。大して読みもしない報告書を書かされる身にもなってみてよ!?とボヤいていたけれど、実はレポートを書くプロセスが重要だったとは。今後はレポートを書くプロセスが重要ということを意識してレポートを作成するように心がけよう。そして大して読みもしないのは読むことが重要ではないということを肝に命じておこう。この事実を知っているだけでも、心持ちがかなり変わる。

ミーティングは問題や課題の習熟度を理解するためのもの

ミーティングもレポートに近いものがあり、部下が自分の職務または課題(タスク)の習熟度を理解することが重要視される。
部下自身がワン・オン・ワンのミーティングのアウトライン作成(準備)を行うことによって、問題点や要点を事前によく考えることになる。そしてそれについてマネジャーの支援を受けることができる。

ワン・オン・ワン(1対1)のミーティングを行う上で重要なこと

問題の底まで達したと満足感を覚えるまで質問を繰り返し、部下の思考の流れを継続させる
・自分自身の業績に満足、納得するまで思考の流れを継続できているか
・進む方向に疑問を感じていないか
・問題や障害があって苦しんでいないか

私の部署は上司が必要と判断するか、自ら希望しない限りワン・オン・ワンでのミーティングは行われず、スタッフ・ミーティング(部内会議)での報告が主であった。当然私はこれまで報告という形での情報提供を行うことが多かったが、自分自身の問題を満足するまで突き詰めて上司と話す機会には恵まれていない。

まずは部下である私自身がどのようなミーティング(情報提供)を好むのか、マネジャーにわかりやすく提示し、マネジャーが私の能力を最大限に生かせるよう働きかけてくれるように仕向けたい。また、(1on1のミーティングが行われない職場では)私の仕事の悩みや職場の状況は「私から」マネジャーに伝えることが大切であると考える。

部下の立場からの「HIGH OUTPUT MANAGEMENT」の使い方

「HIGH OUTPUT MANAGEMENT」はマネジメントの名著と言われているが、このノウハウを知ることにより、部下の立場から上司に働きかけることもできる。それこそがミドル・マネジャーを目指し、知識スペシャリストやノウハウ・マネジャーを目指す私が今やるべきことなのではないだろうか。明日から意識を変えて仕事に取り組むこととする。

ちなみに「HIGH OUTPUT MANAGEMENT」を読んで部下としての行動を考えつつも、こんな本も読みました(笑)こちらの書評はまた後日。
https://twitter.com/nekogadget/status/1040550418705612800















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